帝王切開の記録③で書いたように、手術翌日の午後には尿の管が取れて、
その日の夜には看護師さんの補助なしで歩行してOKになったので
夜中にトイレに行きたくなったときは、なんとか自力で移動してみました。
でも、もちろん傷口は激痛。
なんとかトイレにたどり着くも尿管を入れていた関係で出が悪い。
しかも傷口が痛すぎて今度は立てない…。
結局ベッドに戻るまで30分かかりました。
ベッドに戻ってきたときには傷口が本当に痛くて、体がガタガタ震えていました。
震えて歯がガチガチ鳴るほどの痛み。
「あー、人間って痛みで震えることもあるんだなー」と妙に冷静に考えてたこを覚えてます。
あまりに痛かったので背中の管から直接入れることのできる痛み止めの薬を1プッシュ。
薬が効き始めてからは割とぐっすり眠れたので良かったです。
朝になり、痛いけど少しずつ自力で動かなきゃと自分に言い聞かせ
歯を食いしばってトイレに行ったり(移動距離3歩)、歯を磨いたり(移動距離5歩)。
そして手術2日後にも関わらずまだ足がしびれていたので看護師さんに伝えると
「あら!それはちょっと良くないかもしれない」と言われ、
予定より早く背中の管を抜くことになりました。
自動的に入ってきていた痛み止めも、
背中に直接プッシュして入れることのできる痛み止めもなくなるので痛みが心配でしたが
足がしびれていると転倒などの危険があるのでよくないそうです。
麻酔科の先生がお部屋に来て、管を抜いてくれました。
管を抜く作業自体はほんの一瞬で痛みもなかったです。
なんだかんだ言っても背中に管が入っていると思うと気になってしまうので
そういう変なプレッシャーがなくなりカラダは軽くなりました。
そうして背中管を抜いて1時間もしないうちに、やってきました激痛。
もうね、メッッチャ痛い!
ヒリヒリとズキズキが同時に襲ってくる感じです。
管を抜くまで左下半身はしびれて居たので、傷の右側だけがいたかったので
意外と傷口小さくて右寄りなのかな~なんて思っていましたが、そんなわけがありませんでした。
左側も右側も激痛。(つまり傷口の範囲すべて激痛)
看護師さん相談して、
本当は昼食後の分のカロナールを昼食前に飲ませてもらい
それでも痛みが続くのでこの日はほぼ2時間置きくらいのペースで痛み止めを飲み続けました。
カロナール全然効かなかったのですが、私はロキソニン系の薬が使えないので仕方なく。
立ち上がるのも激痛で、このときは
「明日からの授乳指導(授乳室への移動)も、せっかく解禁になるシャワーも絶対に無理だ…」と絶望しました。
実際には、翌日にはわずかに痛みが弱まったのか、単に痛みに慣れたのか分かりませんが
手すりにつかまり足を引きずりながらですが授乳室にもたどり着けましたし、シャワーも(気合で)浴びれたんですけどね。
昼過ぎには夫と夫の両親が来てくれたので、赤ちゃんもお部屋に呼びました。
ぐっすり寝ていて、可愛い。
赤ちゃんは、赤ちゃんってだけでかわいいですが
自分の子どもはまた違いますね。
なんというか、赤ちゃんだからってわけではなく“この子が、かわいい”。
うーん、うまく言えない。
まだ自分の子どもだという実感はそんなになかったのですが、
ただただ「この子はなんてかわいいんだろうか」と思っていました。
そして この日の夕食後、点滴も抜けました!ついに管フリーの体を取り戻しました。
切迫早産で入院したあの日から3週間と3日。
ずーっと針が刺さっていた私の腕。お疲れ様でした。
帝王切開シリーズはこれで完結です。
帝王切開後の傷口の痛みはこの日をピークに本当に少しずつですが弱くなっていき
退院のときにはそれなりに歩けるようになっていました。
ツボを押しても、祈っても、逆子で居続けた我が息子。
結果として帝王切開になりましたが、彼には彼の事情があって逆子だったのでしょう。
手術前は帝王切開が本当に怖くて怖くてたまりませんでしたし、
手術直後は本当に心の底から2度としたくないと思いましたが、
それでもなんとかなりました。
だから、これから帝王切開の人は
なんだかんだで何とかなると思うので頑張ってください。